ヨガのポーズであるアーサナは、ヨガスートラでは坐法として「安定し快適である」と記されています。フィットネスと融合した近代ヨガでは、数限りないアーサナが生み出されました。ヨガの目的は心を制御することですが、ポーズを取ることがヨガの目的となっている風潮も見受けられます。ポーズに挑戦することは楽しいですし、好奇心をくすぐりますが、ポーズが目的になってしまうと無理をして怪我を起こしてしまいます。心身の落ち着きのためのヨガで怪我をするというのはとても残念なことです。また指導者も生徒の好奇心を煽り、アジャストという名で過剰な負荷を与えることで怪我を誘引してしまう事例も見られます。アーサナアナトミカルアプローチ(以下、3A's)は、解剖学・運動学的な視点で、安全で効率的な身体の使い方からポーズを取る方法をまとめています https://asana-3a.com 。自然呼吸で、一定時間姿勢を保持するという、本来のヨガのアーサナをお伝えしています。今回は、3A'sのコンセプトをダイジェストでお伝えし、基本のポーズをどう快適に取ることができるかを体験を踏まえながら解説します。目から鱗の体験になると思いますので、楽しみにして下さい。